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山茶花について

山茶花は、散る姿が最大の特徴。でも、あまり美しく感じられなくて、悩ましいところ。新しい視点にも挑戦してみたいけれど、難しい。 細見綾子さんはどのように詠んでいるのかなと。 細見綾子第三句集「雉子」より(昭和31年上梓) 山茶花は咲く花よりも...
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ちょっと安堵

細見綾子第一句集「桃は八重」より(昭和16年上梓) うすものを着て雲の行くたのしさよ 雲涼し人の言ふこと聞いてゐず 有名なのは前の句ですが、後の句大好き。涼しい雲、最近ではそんな日は、あっという間に過ぎてしまいます。 涼しさに心の中を言はれ...
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小さきもの

細見綾子第一句集「桃は八重」より(昭和16年上梓) 紅色につやゝかに蜘蛛の子がゐたり 死ぬふりを子蜘蛛ながらにしてみする 見つけたのは…蜘蛛の子だったと。 でで虫が桑で吹かるゝ秋の風 句碑にもなっている有名句。桑の葉に見つけたのは蝸牛、秋の...
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薪水俳句

「台所俳句」という言葉、元来の意味は違うようですが、一般的なイメージはあまり良くないですね。ジェンダーレスの時代ですし、日々丁寧に生活することは、俳句を詠む上でとても大切なこと。綾子は「薪水俳句(まきみずはいく)」という言葉を使っていたよう...
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チューリップ

句集を「編む」と言いますが、作者の思いを尊重し、順番に鑑賞していくと、ストーリーを感じられます。 最初は、単に共感句を挙げるつもりでしたが、既に多くの方がされているでしょうし、少し違うことをしてみようと思います。 細見綾子第一句集「桃は八重...
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細見綾子さん

先人の句をさらっと眺めていた中で、とても印象に残った句。 チューリップ喜びだけを持っている 綾子 ああそうだなあと。時代を越える共感、柔らかく、素直な表現。 他にも何句か、インターネットで拾いました。 そら豆はまことに青き味したり 菜の花が...