山茶花について

山茶花は、散る姿が最大の特徴。でも、あまり美しく感じられなくて、悩ましいところ。新しい視点にも挑戦してみたいけれど、難しい。

細見綾子さんはどのように詠んでいるのかなと。

細見綾子第三句集「雉子」より
(昭和31年上梓)

山茶花は咲く花よりも散ってゐる

細見綾子第五句集「伎芸天」より

(昭和43年)

月夜にも山茶花がちる止めどなし

ポストへの径吾が径に山茶花散る

「吾が径」で、自身の喜びへと昇華したのですね。

(昭和44年)

山茶花が咲きて日数のみづみづし

散るまでの瑞々しい姿、尚更愛おしいのかも。

山茶花や妻に早寝をすすめをり   欣一(昭和52年)

咲くよりも散つて山茶花潤へり   欣一(昭和60年)

夫、澤木欣一さんの山茶花、このような句がとても好きです。

白山茶花はまた別の機会に。

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